中国、米国産大豆購入は約束の半分程度=米農務次官

[シカゴ 22日 ロイター] – 米農務省のマッキニー次官は22日、中国の米国産大豆購入は、今年に入り中国が約束した規模の半分にとどまっていると述べた。

ただ同省のデータでは、中国が米農産品の輸入停止を発表した後に、米国産の大豆を小規模購入していたことが明らかになった。

マッキニー氏は「ホワイトハウスの大統領執務室で、中国は2000万メトリックトンの購入を公に約束した」と指摘。しかし、これまでに出荷されたのはわずか900万トンか1000万トン程度だと述べた。

米国との貿易摩擦が激化する中、中国商務省は5日、米国産の農産物の輸入を停止するよう国有企業に要請した。

しかし、米農務省のデータによると、中国は9─15日にかけ、今年の出荷向けに9589トン、来年向けに6万6000トンの大豆を購入した。

マッキニー氏は同データをまだ確認していないとした上で、「中国が購入したのであれば、喜ばしい。そうであることを願う」と語った。シカゴでの大豆輸出会議の合間にインタビューに応じた。

マッキニー氏は、米国が中国への大豆輸出継続を望んでいることを伝えるため、中国から参加している代表団に自身を紹介するよう会議のスタッフに依頼した。

INTL・FCストーンの首席商品エコノミストは「中国がこれまでに購入していた規模を踏まえると、事実上(輸入は)停止したが、一部が認められた」と指摘した。

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