100万分の1の確率!双子なのに肌色が違う 2人のその後は?
人は時として自分と正反対のものに惹かれるもの。イギリスに住む双子の少女はそれぞれ白い肌と黒い肌をしていて、全く似ていませんが親友同士です。
ドナ・エイルマー(Donna Aylmer)と彼女の夫は、双子の出産を待ちわびていましたが、1997年1月16日に双子が生まれると衝撃を受けました。
なんと、ルーシー(Lucy)は白い肌、マリア(Maria)は黒い肌だったのです。
ルーシーは2015年MailOnlineの取材で、「肌の色は出生前検査ではわからないので、なぜこんなに違うのか、母はとても驚いたはずです。助産師が私たちを母に手渡したとき、母は言葉が出なかったそうです」と語っています。
そばかす混じりの白い肌に青い瞳、直毛の赤毛を持つルーシーに対し、マリアは褐色の肌に茶色い瞳、茶色の巻き毛でした。
二卵性双生児姉妹の肌の色は混血血統によるもので、母親のドナがジャマイカ人と白人のミックスだったのです。
二卵性双生児は異なる卵子から生まれ異なる遺伝子を継承し、二人種間双子が生まれる確率は100万分の1と言われています。
この珍しい双子の姉妹には3人の兄姉がいます。
「兄姉の肌の色は私とマリアの中間くらい。みんなそうなのに、私たちだけ正反対なんです」とルーシーは語ります。
イギリスのグロスターで共に育った二人は親友同士。双子なので母親は同じ服装をさせていましたが、成長するにつれて見た目の違いが顕著になり、二人は同じ服を着なくなりました。多くの人が姉妹を双子だと信じず、時には学校でからかわれることもありました。
「誰も私たちが双子だって信じなかったし、似たような格好をしてもそう見えなかった。友達なんか出生証明を見せてって言ってきたわ」とルーシーは振り返ります。
Inside Edition(アメリカのテレビニュースマガジン)によると、友達はルーシーが養子だと思い、彼女を「幽霊」と呼んでいたそう。
一方、マリアはルーシーのストレートヘアを羨ましがり、嫌いだった自分の巻き毛のことでよく泣いていたのだとか。
完全に成長した今でも二人は似ていませんが、二人とも別の人生を歩んでいます。
ルーシーはグロスター大学で芸術デザインを、マリアはチェルトナム大学で法学を専攻しました。ルーシーはシャイでカジュアルな服装を好みますが、マリアは外交的でかっこいいスタイルの服装が好みです。
相違点はあれど、二人ともお互いを認め合っているそうです。
「マリアは大学の友人に白い肌の双子がいると教えるのが楽しいみたい。私も黒い肌の双子を誇りに思うわ」とルーシー。
彼女たちは今でも双子と信じてもらえないことが多いそうですが、彼女たちのありのままを、そして双子だということを受け入れてほしいと願っています。
「もしいつか私に子どもができたら、ルーシーみたいな白肌の子かもね」とマリアは笑います。
異なる肌色を持った双子、素敵なお話ですね。
(大紀元日本ウェブ編集部)