香港デモで豪・NZの高級住宅に関心高まる 逃避先模索か

[シドニー 27日 ロイター] – 反政府デモが続く香港から、オーストラリアやニュージーランド(NZ)の高級住宅に関する購入の問い合わせが増加していることが、不動産仲介業者の話や民間のデータで明らかになった。富裕層が安全な逃避先を求めているとみられる。

豪メルボルンの不動産業者ケイ・アンド・バートンのパートナー、ジェイミー・ミー氏は、香港の買い手からの問い合わせが通常より3割程度増えているとし、500万豪ドル(340万米ドル)超の高級物件への関心が大半を占めていると指摘した。

その上で、デモを受けて富裕層の間では過去1カ月間に資金の移動先として住宅物件を探す「動機付けが強まった」との見方を示した。

中国最大の海外不動産サイト「Juwai.com」では、この四半期で豪物件に関する香港からの問い合わせが5割増えた。

同サイトのGeorg Chmiel執行会長はロイターに対し、「オーストラリアは香港から適度に近くも遠くもあり、現在の環境では安全な逃避先となっているようだ」との見方を示した。

オーストラリアやニュージーランドで不動産を購入しても居住が認められるわけではない。複数の不動産業者は問い合わせの増加について、すでに居住資格を持つ富裕層が香港からの移住を計画している可能性があると指摘した。

オーストラリアの富裕層向けビザに関心を示す香港市民も増えている。このプログラムでは、条件を満たす投資先に500万豪ドルを投資すれば仮のビザを取得できる。

ニュージーランドにも最低300万NZドル(190万米ドル)の投資を要件とする類似のビザ制度がある。

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