Photo credit should read JUNG YEON-JE/AFP/Getty Images)
Photo credit should read JUNG YEON-JE/AFP/Getty Images)

飢えた人々の命を救い 徳を積む

中国宋朝の人、倪シャンは、字(あざな)を奏天といい、頭が良く、学術を好みました。またよく節約し、よく喜捨していました。

彼は何回も科挙を受験しましたが受かりませんでした。そんな彼を見てある人が「あなたはよく困っている人を助けたのに、なぜ受からないのでしょう? 天がその事を知らなかったからでしょうか?」と言いました。そのことを聞いて、彼はより一層努力しました。

理宗の時代、紹定四年(紀元1231年)に大飢饉が起き、餓死する人が大勢出ました。倪シャンは飢えた人々にお粥を施して、多くの命を救いました。

翌年、倪シャンが上京して受験した時、「糜粥阴功」(お粥の陰徳)と書かれた旗が、彼の家の門に揚げられている夢を見た人がいました。そしてその年、倪シャンは科挙の試験に一位の成績で合格したそうです。

(『徳育古監』より)

(明慧ネットより転載)

関連記事
都市開発で失われた故郷の村を、母と息子が裏庭に再現。20年以上かけて築かれた小さな村は、今や訪れる人々に安らぎをもたらす癒しの空間となっている。
コレステロールは健康維持に不可欠な物質であり、摂取量よりも体内での処理と管理が重要です。炎症や肝機能、生活習慣の改善が鍵を握ります。
糖尿病の方や低糖質食実践者でも楽しめる、血糖値に優しい7種のおやつを紹介。食べ方や選び方のコツを押さえれば、おやつは我慢せず賢く楽しめます。
印刷物の読書は、スクリーン読書と異なり、脳の深い処理を促進し、記憶力や理解力、情緒や社会性の発達に良い影響を与えることが、神経科学の研究で明らかになっています。
薬を使わずに血糖値を正常化――著者であり神学校学長の劉志信博士が、ケトン食、断食、運動、そして信念の力によって糖尿病を克服した方法を語ります。