南ア主要都市で暴動拡大、80人超逮捕5人死亡

[ヨハネスブルク 3日 ロイター] – 南アフリカの最大都市ヨハネスブルクや首都プレトリアで1日以降始まった暴動で、警察責任者は記者団に対し、3日までに5人の死亡を確認し86人を逮捕したと明らかにした。

ラマポーザ大統領は暴動を非難し、「外国人が経営する商売への襲撃は到底許されない」とツイッターに投稿した。

プレトリアのビジネス街では1日、手製の武器を手にした暴徒が街をうろつき、商店の破壊や略奪行為を働いた。ヨハネスブルクの金融センターから徒歩圏の地域では3日午後、れんがやガラスが散乱し、前夜からの放火や警察と暴徒の衝突の激しさを物語っていた。

南アフリカでは1990年代初めごろ以降、アパルトヘイト(人種隔離)政策の終焉やその後の経済成長を受けてアフリカ大陸や東南アジアからの移民が急増。

しかし、近年は景気低迷や政府の移民取り締まりを背景に移民に対する襲撃が増えていた。2015年には外国人を標的にした暴力で少なくとも7人が死亡。08年には全土的な治安悪化の中で約60人が殺害された。

今回、警察は暴動の原因をまだ突き止めていない。

最近の騒乱や移民襲撃は高失業率や貧困の拡大が引き金とも指摘されるが、一部当局者は犯罪組織の仕業の可能性があると話している。

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