アラバマ在住の9歳女児が、学校でのいじめにより自殺!?
いじめによる新たな悲劇が生まれた。アラバマ・デモポリス在住の9歳女児、マッケンジー・アダムスは誰もが予想していなかった形で自らの命を絶った。
マッケンジーはUS Jones小学校の4年生で「明るく、元気な」子だったが、常にいじめの対象だったとCBS This Morningのインタビューで母親のジャスミンは語る。「彼女にちょっかいを出してくる子供たちは何人かいました。原因は、娘が親友である白人の男の子と学校へ通っていた事ではないかと思います」
WIAT-TVとのインタビューで、ジャスミンはいじめの多くが人種差別的だと話している。「大抵は人種についてでした。いじめっ子の中には、なんで黒人のお前が白人と一緒に学校行くんだよ、ブス、死ね、と言う子もいました」
いじめで転校し、Jones小学校はマッケンジーにとって2つ目の小学校だった。しかし残念ながら、いじめは続き、2018年12月3日の悲劇へとつながった。
おばのハリスはPEOPLEに以下のように話す。「あの日いじめっ子に言われた何かが、もう姪の中では限界だったんだと思います。彼女はお風呂場に閉じこもって、祖母に鍵を開けるよう言われても開けませんでした。その後、祖母がバターナイフでドアを開けて911番通報したんです」
その後救急隊による蘇生が試みられたが、病院への搬送後すぐに死亡が確認された。
CBSとのインタビューでジャスミンは学校経営陣を名指しして以下のように語った。「うちの子を1日8時間も預けているんですよ。それは、学校側が子供の安全において正しい措置を行うという信頼のもとで成り立っているんです。なのに、何もしなかった。何も、しなかったんです。本当に心が痛みます」
この件についてはデモポリス・リンデン警察と校区の協力によって捜査がなされたが、デモポリス市学校管理局によると「生徒、家族によると、いじめがあったとの報告はなかった」とのことだ。
ジャスミンはこの結果に落胆し「なぜ皆さんが知らないふりをするのか全くわかりません」と話す。
Toscaloosa Newsとのインタビューでは、アトランタでテレビ番組の司会を務めるおばのハリスが、自身のメディアを利用していじめに関して声を上げることの重要性を語った。
「私のいる立場を利用し、他者を助けるというのは神に与えられた使命です。多くの子供たちは声を上げることができません。姪の正義のために、神が今機会を与えてくれたのです」加えて、いじめの認識を高めることで、希望を持てなかった子供たちの助けとなるはずだと彼女は話す。
このような事実には胸が痛むが、いじめが若い世代に与える影響の大きさを認識する重要な機会でもあることを忘れてはならない。
(大紀元日本ウェブ編集部)