米国医師会、電子たばこ製品の使用中止を呼び掛け

[9日 ロイター] – 米国医師会(AMA)は9日、電子たばこ製品の使用に関連した450件の肺疾患症例と少なくとも5件の死亡事例の原因が解明されるまでは、同製品の使用をやめるよう呼び掛けた。

AMAはまた医師に対し、電子たばこ製品の毒性や発がん性を含めた危険性について患者に知らせるとともに、電子たばこに関連した肺疾患と疑われる症例については、州や地元の厚生当局に即座に報告するよう求めた。

米疾病対策センター(CDC)は6日、電子たばこ製品に関連した重度の肺疾患症例について原因を調査していると発表。電子たばこ製品を使用しないよう勧告した。

多くの症例は、大麻の精神活性成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を含む油を気化する装置の使用に関連している。

AMAのパトリス・ハリス会長は声明で「電子たばこが規制されていない状況が続く中、われわれは傍観すべきではない。FDA(米食品医薬品局)に対し、電子たばこ製品に対する規制の加速と、規制されていない全製品の市場からの排除を求める」と表明した。

電子たばこは一般的には従来のたばこより安全と考えられているが、長期的な影響は分かっていない。

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