2019年9月に香港市民がショッピングモールで香港デモのテーマソング「香港に栄光あれ(願栄光帰香港)」を合唱した。(黄暁翔/大紀元)

中国、本土人権活動家を拘束 投稿動画のBGMに香港デモのテーマソング

中国当局は15日、香港デモのテーマソング「香港に栄光あれ」をネット上に投稿したとして、広東省広州市に住む人権活動家の賴日福氏を拘束した。中国国内の人権状況を伝えるサイト「民生観察」によると、当局は6月以降、香港デモを支持する人権活動家や市民を相次いで拘束した。

同氏は9月13日、国内ソーシャルメディアの微信(ウィーチャット)とフェイスブックに投稿した、出身地の景色を撮影した動画のBGMに「香港に栄光あれ」の曲を流した。さらに「これは私の祖国だ。祖国を解放したい」とのコメントを書き込んだ。

広州市や深セン市などで市民運動を展開する団体、「南方街頭運動」が16日にフェイスブックで、当局は、騒動挑発罪の容疑で賴氏を連行したと発表した。

広州市警察は8月中旬、賴氏を呼び出し、ネット上で香港情勢について発言しないよう命じた。また、10月10日までは香港訪問を控えるとの誓約書を書かせたという。

賴氏は「南方街頭運動」のメンバーで、以前にも複数回当局に拘束されていた。同団体は香港の民主化運動に高い関心を示している。

香港の民主派活動家らは18日、中国の出先機関、駐香港特別行政区連絡弁公室(中連弁)の前で、頼氏の釈放を求めて抗議活動を行った。

一方「民生観察」によると、6月以降、広東省深セン市、山西省運城市など中国各地の市民十数人がネットで香港デモを応援したとして、当局に拘束され、または嫌がらせを受けた。

「香港に栄光あれ」(広東語:願榮光歸香港)は香港のネットユーザーの有志で抗議運動のために作曲された。抗議者は「国歌」として扱い、最近の抗議活動で頻繁に歌われている。

(翻訳編集・張哲)

 

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