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九死に一生、親子で勝ち取ったアイルランドのタレントオーディションの座

アイルランドで人気のテレビ番組「アイルランドズ・ゴット・タレント」(以下、略IGT)のシーズン2に出演した親子が、今話題になっている。

今年20歳を迎えたバーテンダー兼DJのブランドンと、その母シャロン・ウェブはアイルランドのキルディアからIGTに挑戦しにやってきた。審査の直前、「IGTはすべての親の悩みのタネよ」と語っていたシャロンのもとに、ブランドンが病院に緊急搬送されたことが告げられたという。

ブランドン曰く、「実際のところ、何も覚えていないんだ。友達と遊んでいて、ドラッグをやったんだ。命を失いそうな間違いを起こしてしまったよ」とコメント。さらにブランドンの状態は思ったよりも深刻で、担当の医師からは「別れ」を覚悟するべきだと伝えられたという。

「医師からは、十分な酸素が脳に行き渡らなかったせいで、今後どんな障害が残るかわからない、と言われたわ」と当時を振り返るシャロン。しかし彼女の懸命な呼びかけのおかげでブランドンは10日後には奇跡的に目を覚ましたという。

その後、予定していたIGTのショーにも参加。審査員たちからは何があったのか、そして親子が選んだ歌にどんな意味があるのかを聞かれると、2人は意味深長に視線を交わし、その会場にいた観客の前でブランドンの出来事を伝え、歌い出した。2人が選んだ曲はカルム・スコットの「You Are The Reason」で、この動画はYouTubeでシェアされ、600万も回再生された。

2人の感動のデュエットは、審査員デニースとホストのルーシーの目に涙を浮かばせただけでなく、評価が一番高いとされる「ゴールデン・ブザー」を押させることに成功する。

「母親のほど力強いものはないのかもしれないわ。歌を聴いている間ずっと、喜びや愛、痛みを感じました」と、そう評価するのは自身も二児の母である審査員ミシェル・ヴィサージ。

準決勝に進む資格を手に入れた親子だが、優勝とまではいかなかった。それでも、親子2人でこのステージに立てたことは何よりもの勝利であったことは間違いないだろう。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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