米MIT、中国AI企業とのパートナーシップを見直しへ 輸出規制リスト入りで

米国商務省による輸出規制は、中国ハイテク企業に影響を与えている。米マサチューセッツ工科大学は、中国の人工知能のベンチャー企業・商湯科技(SenseTime)とのパートナーシップを見直すと発表した。同企業は10月7日に公開された、中国28の輸出規制対象の組織リストに載っている。

ブルームバーグによると、マサチューセッツ工科大学(MIT)の広報担当者は電子メールで、大学には厳格な輸出管理メカニズムがあり、コンプライアンスに細心の注意を払っているとした。「MITは、米国商務省のエンティティリスト(輸出規制対象)としてリストされている組織とのすべての関係を見直し、必要に応じて対応を調整する」と示した。

商湯科技は、米国政府からブラックリストに登録された後、「米国商務省の決定に対して失望を表明する」とした声明を発表した。同社は2018年、電子商取引大手アリババから8億ドル、ソフトバンク・チャイナ・ベンチャー・キャピタルより10億ドルを調達していた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。