中国内モンゴルで3例目ペスト感染者確認、「28人を隔離」

中国当局は11月17日、内モンゴル自治区シリンゴル盟で16日、3件目となる新たなペスト感染者を確認したと発表した。55歳の男性患者は腺ペストと診断された。

中国国内の報道では、今月5日、同患者は野ウサギを捕って食べた後、発症したとした。内モンゴル自治区の医療当局は、患者と接触した28人の住民をすでに隔離し、観察している。

官製メディアは、新たな感染事例と14日に公表された肺ペスト2件との関係性を否定した。

中国当局は14日、内モンゴル自治区シリンゴル盟の住民2人が北京市朝陽病院で、肺ペストと診断されたと明らかにした。うち1人が重体だという。

中国メディア財新の報道によると、2人の所在地区は今年8月14日、17日、20日と25日、動物からペストの病原菌12株を相次ぎ検出したという。「動物の間ではすでに広く流行していることを意味する」

内モンゴル自治区保健当局は18日、2人と接触した42人に異常が認められなかったため、医学観察を解除した。

北京大学医院はこのほど、全ての受診の患者に「10日以内に青海省、甘粛省と内モンゴルに行ったか」「11月3~5日の間に北京朝陽病院で診察を受けたか」などを申告するよう求めている。

甘粛省で9月27日、1例目の肺ペスト患者が死亡した。

腺ペストはペストの1種類で、ノミや小動物によって感染が広がる。感染者に高熱、頭痛、悪寒、嘔吐、筋肉痛などの症状がみられる。

(翻訳編集・張哲)

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