香港の政党・香港民衆の副書記長を務める周庭さん(GettyImages)

周庭さんMVに女学生役を主演 「最後に皆が笑顔で会えるように」

このほど、政党・香港衆志(デモシスト)の副秘書長で「民主の女神」と呼ばれる周庭さん(22)が主演するミュージックビデオが公開された。

21日にリリースされた、香港の歌手・阮民安(Tommy)氏の新曲「煲底之約」のMVのなかで、女学生を演じた。周さんは役の中で、父親との政治思想の違いから葛藤し、涙するが、将来のためにデモの前線に立ち、黄色いヘルメットをかぶる。

新曲は、阮氏が作曲し、邱俊宇氏が歌詞をつけた。ネット上では多くの香港ネットユーザーから熱烈な支持を得て、オンラインコミュニティで話題となった。タイトルの「煲底」は、「炊飯器の底」と例えられている香港立法会ビルの下部を指す。抗議者の訴える場所となっている。

阮氏は21日にSNSで、この新曲を、民主運動のなかで、最前線に立つ勇武派、自殺した人々、性的暴行を受けた被害者、前線で記録するジャーナリストたち、負傷者を手当てする救急隊員、クリスチャンの団体「子どもを守ろうの会」、高齢者層で民主派を支持する「銀髪族」、デモ隊の事案を担当する弁護士団、多くの一般市民に捧げるとした。香港の民主化への希望を込めた応援歌となっている。

周さん演じる女学生は、香港の街中をひたすら駆け抜ける。香港立法会ビルの近くで、勇武派とみられる黒服の若い男性に会う。男性が、警察による催涙ガスを防ぐために付けていたガスマスクを周さんが外す。これは、最後には笑顔で皆が会えるようになることを意味するという。

(翻訳編集・佐渡道世)

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