【紀元曙光】2020年1月5日

台湾は、中華民国という正式名をもつが、ここでは親しみを込めて台湾と呼ばせていただく。対岸にある、共和制でない「共和国」については、紙幅が限られているので論評はせず、便宜上、中国としておく。

▼歴史とは不思議なもので、時に皮肉としか受け取れない場面がある。1945年8月、日本の敗戦によって、第二次世界大戦は終結した。ところが中国大陸では、毛沢東と蒋介石の間で、壮絶な戦闘が再開されることになる。

▼中国共産党(中共)と、現在は台湾にある国民党との戦いである。内戦であるがために、二国間協定による「停戦」はなされておらず、その冷戦状態は現在も継続している。もちろん今では現実論ではないが、蒋介石が示した国民党の党是の一つは、中共を倒して大陸を奪還することにあった。

▼奇妙なことに、今の台湾の一部の政治家は、中共と仲が良いらしい。腰を抜かすほど驚くのは、それがなんと国民党の政治家なのだ。現在は同党の名誉主席である連戦氏の時代から、そうであったという。

▼1月11日の台湾総統選挙に、「野党」国民党から立候補している韓国瑜氏も、その一人である。現総統である蔡英文氏との、事実上の一騎打ちといわれる選挙戦においては、「中国との距離感」が論点の一つだそうだ。韓氏は中国融和の立場をとっている。

▼韓氏のために言う。あなたが小欄を目にするはずもないが、せめて台湾で、大紀元の報道に接してほしいと願う。仮にも台湾総統を志す人ではないか。こともあろうに中国共産党にすり寄るならば、自身も、あなたの祖国も滅ぼすことになろう。

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