香港で15万人が集会 「民主的政治改革」訴える、当局は催涙弾で強制排除
香港では19日、市民団体「香港民間集会団体」が市中心部で集会を行い、政府に「民主的な政治改革」を求めた。警察当局は催涙弾などを発射し、集会参加者を強制排除に乗り出した。
香港政府は当初、集会を19日午後2時から午後10時までと許可したが、デモ行進は認めなかった。このため、主催側は19日午後3時頃、チャーター・ガーデンで集会を開始した。しかし、当局は午後4時、集会を中止するようにと主催側に命じ、さらに警官隊を投入して、強制排除を開始、数十人の市民を拘束した。
集会では、市民らは香港政府に対して、行政長官を直接に選ぶ「普通選挙」の導入などを含む民主的な政治改革を行うよう呼び掛けた。同時に、国際社会に対して、香港政府の高官に制裁措置を加えるよう訴えた。
香港民間集会団体のスポークスマンで、集会発起人の劉穎匡氏は同日夜7時ごろ、記者会見を開き、集会には約15万人の市民が参加したと述べた。劉氏によると、私服警官が集会を中止するようにと主催者側にに命令してきた際、当局の委任状を提示しなかった。「このため、現場にいた市民が反発し、市民と警官の間で衝突が起きた。当局はこの混乱に責任を負うべきだ」と批判した。
記者会見後、警察当局は「市民の感情を扇動し、集会の不反対通知書(許可書)の規定に違反した」として、劉氏を拘束した。
19日、米国、オーストラリア、英国、ドイツ、フランスなど11カ国の22の都市で、香港市民を声援し、各国の政府に対して民主主義を破壊する香港政府高官への制裁措置を求める集会が行われた。
(翻訳編集・張哲)
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