新型コロナウイルスによる肺炎の患者が多く出た武漢市の華南海鮮市場(NOEL CELIS/Getty Images)

<新型肺炎>中国各地で封鎖措置強化、安徽省で買い物に「許可書」

新型肺炎の急速な感染拡大に伴い、中国国内各地では、他の地区との道路封鎖、住民の出入り禁止などの措置を強化している。安徽省では、許可証のない住民には、買い物を認めないとの行き過ぎた対応が行われている。

中国ポータルサイト・新浪網は1月29日、湖南省湘陰県政府が同日、県内で「6段階の遮断」防疫措置を実施すると報道した。

具体的には、湘南県と他の県・市の交通・道路を遮断すること、県内では県都とその隣接の鎮・村との道路を、鎮や村をつなぐ道路を遮断し、建物と民宅の間の人の往来を断つという。ただ、生活物資の輸送や医療・防疫活動用の車両の通行を保障するために、県内各地で「緑の通路」を設置する。同通路では、自家用車や住民の通行は認めないという。措置の実施は2月8日まで。

この指示を拒否する住民に対して、「強制的に集中隔離する」とした。

国内SNS上では、各地方政府の過激な防疫対策について不満の声が高まっている。ある投稿によると、安徽省懐寧県の村では、地元政府が新型肺炎に感染していない住民に「買い物許可証」を発行している。投稿された許可書の写真は、日付が1月29日となっており、「同村民は新型肺炎の隔離対象ではない。家に食品がなくなったため、市場へ行って買う必要がある。検問所を通過させるようお願いする」との内容が記されている。許可書には、買い物の可能な時間を「10時50分から11時30分まで」と明記している。村民がこの時間内に帰宅できなければ、「自宅で14日間隔離しなければならない」という。

安徽省懐寧県清河郷政府の買い物許可書(ネット写真)

 

(翻訳編集・張哲)

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