各国の渡航制限は「不必要」、WHO事務局長が新型肺炎巡り

[ジュネーブ 3日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は3日、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた「旅行や貿易を不必要に阻害する」措置は必要ないと言明した。

テドロス事務局長は執行理事会で演説し、各国に対し「事実に基づき、整合的な決定」を実施するよう促した。

WHOは1月30日、新型コロナウイルスによる肺炎について、国際的な公衆衛生上の緊急事態を宣言。同時に、中国に対する「不信任」ではないと強調し、中国との取引や渡航の制限は勧告しないと述べた。

しかし、感染が中国国外にも広がる中、各国は拡散防止に向け、渡航・入国制限措置などを講じている。

テドロス事務局長によると、新型コロナウイルスによる肺炎による2日時点での死者数は361人、感染者数は1万7000人を超えた。感染は中国国外では少なくとも23カ国で感染が確認されている。

事務局長は「中国の対処がなければ、国外での感染例はもっと多かっただろう」と強調。海外への感染拡大は今後悪化する可能性はあるものの、これまでのところ「最低限で緩慢なペースだ」と述べた。

また、事務局長は演説の途中で咳き込んだ際に「コロナウイルスではないから、心配しないで」と冗談めかす場面もあった。

執行理事会に出席した中国代表は、各国が講じている入国制限措置や航空各社による中国便の運休などについて「これらすべての措置はWHOの提言に反している」と批判。客観的かつ公平に対応し、「故意にパニックを招く」ことを回避するよう訴えた。

中国代表は北京からの便が欠航となったため出席できず、他の代表が代わりに出席した。

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