トルコ、シリア難民の欧州流入「阻止せず」 アサド政権軍に反撃

[アンカラ/イスタンブール 28日 ロイター] – トルコは28日、同国軍兵士33人がシリアのアサド政権軍の空爆で死亡したことを受け報復攻撃を実施、トルコ政府高官は、欧州を目指すシリア難民を阻止しない方針を示した。

27日、シリア北西部イドリブ県で、アサド政権軍の空爆で、反体制派を支援するトルコ軍兵士33人が死亡した。これにより、同地域で今月、死亡したトルコ兵士は54人となった。

トルコのエルドアン大統領は同日夜に緊急会議を開催。国防相や軍司令官がトルコ国境のシリア側で作戦実施を指示した(国営通信)という。

トルコ政府の報道官は、「把握しているすべての」シリア政府拠点に対し報復として砲撃を行っていると述べた。ただ、報復攻撃の詳しい内容は、現時点では不明。

イドリブでは、ロシアが支援する政権軍の制圧に伴い昨年12月以降、約100万人の住民が難民と化した。

トルコ政府高官は、イドリブから難民が近く到着すると見込み、「シリア難民が海路や陸路で欧州に渡るのを阻止しないことを即日付で決定した」とロイターに明らかにした。

米国務省は、報道されているトルコ軍兵士への攻撃を非常に憂慮しているとし、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコを支持すると表明。「アサド政権、ロシア、イランの支援を受けた勢力による卑劣な攻撃の即時停止を引き続き求める」との声明を出した。

トルコ政府の2人の高官は、イドリブ情勢について、エルドアン大統領とトランプ米大統領が電話会談する可能性があるとロイターに語った。

 

2月28日、トルコは、同国軍兵士33人がシリアのアサド政権軍の空爆で死亡したことを受け報復攻撃を実施、トルコ政府高官は、欧州を目指すシリア難民を阻止しない方針を示した。写真はシリア北西部のイドリブ県で撮影(2020年 ロイター/UMIT BEKTAS)

 

関連記事
アメリカのキャンパス、テスラの工場、そして今月スウェーデンで開催されたユーロビジョン・ソング・コンテストの会場において、混乱を招き、あからさまに破壊的ですらある凶悪犯たちに共通するものは何だろうか?彼らは皆、何らかの形で資本主義を破壊したいのだ。
5月16日、欧州の消費者団体は、動画プラットフォーム拼多多(Pinduoduo)の海外ECオンラインショップT […]
世界政府実現への努力は決して止むことはなかった。国連はその一つに過ぎない。エリートの狙いは、最も賢い人々からなる極少数のエリートによって支配される未来の世界政府だ。
多くのアメリカ人は、いまや1960年の選挙についてあまり覚えていない。 また、2020年の選挙が1960年の選挙と非常に似ていることに気づいている人も少ない。
アヴリル・ヘインズ国家情報長官によると、北京は米国や世界の選挙に影響を与える能力に自信を深めているという。 2024年の選挙に対する外国の脅威に関する上院公聴会でヘインズ氏は、中共当局は人工知能とビッグデータ分析を通じて影響力作戦のツールを完成させていると述べた。