【紀元曙光】2020年3月3日

私たちは通常、国名の次に「人」をつけて、ナニナニ人と呼ぶ。ところが、そう呼んだ後に、ステレオタイプ的な観念が伴う場合がある。概ね、良くない意味でそれが多い。

▼日本人から見て、よく知らない国、よほど遠い国から来た外国人に対しては、そうではない。例えば、ノルウェー人やアイスランド人なら、「これは遠くから、ようこそ日本へ」と歓迎の意を表しやすい。

▼ところが「中国人」となると、昔はともかく、今はだいぶ変わってしまった。観光地にお金を落とすお客様ではある。が、とにかくマナーがわるい、社会道徳もない、金銭への執着が異常なほどつよい、周囲の迷惑を考えない、等々。

▼挙げればきりがないので止めよう。所謂「嫌中本」の類にもあるように、中国人は我こそ世界の中心であるとして、自身の傍若無人ぶりを改めようともしない。小欄の筆者も、その点については、同感である。

▼しかし、と小欄は続けたい。しかし、そんな中国人のなかにも「良心の人」はいるのである。残念ながら、共産党統治下の中国では、極めて少ない。中国共産党というのは、それ自体が洗脳と欺瞞と暴力の一大機構であるため、そこに生まれることが、善人にとって不幸の始まりになる。ただ時として、汚泥から鷹が飛び立つように、傑出した人物を生む。

▼李文亮(りぶんりょう)、陳秋実(ちんしゅうじつ)、方斌(ほうひん)、李澤華(りたくか)。こうした中国人の名前を、ご記憶に留めておいていただきたい。それらの人は、すでに世を去ったか、拘束されて行方不明になっている。詳細は、また後日に。

関連記事
中医学では、緑内障の原因を「怒りや憂うつ」「代謝機能の低下」「夜更かしによる精の消耗」など全身の気血の乱れとして捉え、漢方や鍼、体操で改善を図ります。
ライムは爽やかな風味だけでなく、免疫強化、腎結石予防、神経の老化防止、さらには抗がん作用まで期待される果物。栄養素の宝庫であり、日常に取り入れやすい健康食材です。
カビはブレインフォグやアレルギー、喘息の原因にも。身近な場所に潜む健康リスクと、その予防・除去法を専門家が解説。漂白剤の安全な使い方も紹介。
鮭の皮は食べても大丈夫? オメガ3やビタミンDが豊富で栄養価が高い一方、PCBやマイクロプラスチックなどのリスクも。専門家が語る利点と注意点。
春は「肝」の季節。目の疲れ、頭痛、だるさを感じる方に──五行に基づく「春の養肝薬膳セット」で、季節の不調をおいしく整えましょう。