ラオスで中国人業者が違法に車両輸入 白タクが横行=RFA
ラオスの首都ビエンチャンでは、中国人事業者が中国から車を違法に輸入し、レンタカーやタクシー業を経営している。ラジオ・フリー・アジアが2月29日に報じた。
中国から輸入された車は主に高級車であり、中国人観光客にサービスを提供している。
ビエンチャンの産業貿易局の関係者は、輸入された車の多くが正規に登録されていないと述べた。「中国のナンバープレートをつけて走り回っている車がたくさんある」と当局者は述べた。
同関係者は、「規則では、車両は登録され、ラオスのナンバープレートを付けなければならない」と付け加えた。
同関係者によると、ラオスのレンタカーのナンバープレートは、所有者が有効な営業免許を持っていなければ取得できないため、中国のナンバープレートをつけた車の所有者は、事業登録を怠っているものとみられる。
いっぽう、ビエンチャンの輸送部門の関係者は、中国からの車は合法的に輸入されていると主張し、「彼らは手続き中だ」と説明している。ラオスのレンタカー会社運営者は、この説明を信じていない。「市内には多くの中国人運営のレンタカー会社があり、その車のほとんどが中国から違法に輸入された高級車だ」と述べた。
彼はまた、中国企業は中国の観光客やビジネスマンにしかサービスを提供しておらず、ラオスで車を違法に販売しているとも指摘した。
市の計画および投資部門の関係者はRFAに、中国企業は首都でかなりの存在感があると語った。
「現在、首都には多くの中国のレンタカー会社がある。扱う車両のほとんどはメルセデスベンツとトヨタだ」と、当局者は述べた。
タクシー運転手は、新たに参入してきた中国のタクシー業者は、ラオスのタクシー業界を圧迫すると心配している。
「ラオス当局は、外国人が地元の仕事を奪うことを許可すべきではないのに、見逃している」とあるタクシー運転手はRFAに述べた。
(翻訳編集・佐渡道世)