Getty Images

古代中国宮廷美人たちの美容法

美しくなりたい、美しさを保ちたいという女性たちの心は、今も昔も変わりません。古代に生きた美女たちは、どんな方法で美しさを保っていたのでしょうか。ここでいくつかの方法を紹介しましょう。

1.産み落とされたばかりの卵の殻に、一つの小さな穴を開ける。卵の黄身を取り出し、辰砂(しんしゃ・水銀を含んだ鉱物)の細かい粉末20グラムを卵の中に入れる。蝋(ろう)でその穴を閉じ、普通の卵と一緒に鶏に孵化(ふか)させる。他の卵が孵化すると、この卵の中身は美容液として使えるようになる。使い方は、毎回洗顔した後、この美容液を少し顔に塗るだけでよい。皮膚が潤い、美白効果がある。

2.端午節(旧暦の5月5日)に、益母草(ヤクモソウ)の全草を採取して、乾かしてから、細かい粉末にする。この粉末に適量の小麦粉と水を合わせ、卵ぐらいの大きさに丸めて乾かす。この丸薬を炭火で乳白色になるまで焼く(約2時間)。完全に冷めてから細かい粉末にする。この粉末300グラムに滑石粉30グラム、紅(植物色素)3グラムを入れて混合したあと、容器に詰めて保存する。使い方は、毎日朝晩この粉を少し取って、水で濡(ぬ)らしたあと顔に塗り、しばらくしてから洗い落とす。美肌を保ち、しわ予防の効果がある。

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。