【紀元曙光】2020年3月14日
一昨日の小欄に書いたことを、筆者自身が再び考えている。
▼3月10日、習近平主席が武漢を視察。予定された通りに、現地の第一線で奮闘する人々と交流した。アパートの窓の「住民」から手を振られて、それに笑顔で応える国家主席。なんという美談であることか。
▼誰が見ても「アホかいな」と思う光景だが、やっている彼らもアホらしいと分かっているはずなのだ。そこに配置された全員(習氏も含めて)が、この猿芝居の欺瞞性を知っている。知らずにやっているなら、よほど精神に異常をきたしている人間に違いない。
▼習氏の武漢訪問を伝えるCCTVアナウンサーの口調が、北朝鮮テレビのアナウンサーのそれに、実によく似てきた。さすが同根の有毒植物だけある。そのCCTVの司会者だった李澤華(りたくか)という25歳の青年が、報道者としての使命感に目覚めて職を辞し、武漢に潜入取材を敢行した。彼は、貴重な現地情報を発信したが、その後に拘束されて消息不明になっている。
▼絶対悪というものは、悪の歯車を回し続けなければならないようにできている。止めれば、改心したことになるからだ。アホらしいと分かっていても、それを続ける。20年以上続く法輪功への迫害も、もはや無意味と分かっていながら、今まであまりにも残酷にやってきたため停止できない。臓器狩りも、同様である。
▼中国共産党という絶対悪に対して、明確に弾劾を突きつけられるのは、香港の市民であり、台湾の国民であり、李澤華のような勇気ある中国人だけである。残念ながら日本人は、まだその勇気が足りない。
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。