英、EUと新たな関係巡る提案文書を交換=報道官

[ロンドン 18日 ロイター] – 英政府の報道官は18日、欧州連合(EU)離脱の移行期間終了後のEUとの新たな関係について、それぞれの提案を盛り込んだ法的文書の草案をEU側と交換したと明らかにした。

英国は今年1月31日にEUを離脱したが、従来の関係を維持する移行期間が12月31日まで続く。

報道官は、EUと交換した文書が現在進めている交渉の資料になると説明。「交渉団が互いの文書を分析し、来週にさらなる協議が行われると見込む」と述べた。

草案には、自由貿易協定(FTA)の提案のほか、航空の安全、空輸、民生用原子力に関する協定案が盛り込まれた。

ただ、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、12月31日の期限までの交渉妥結に暗雲が漂っている。

ジョンソン英首相は同日、新型コロナ対応に追われているため、英政府内では現在、EUとの関係に関する議論はあまり行われていないと述べたが、移行期間を延長する考えはないと語った。

関連記事
米海軍と台湾海軍が4月に西太平洋で合同軍事演習を行なったと、ロイター通信が14日に報じた。台湾国防部の報道官は同日の記者会見で「海上衝突回避規範に基づき、通常の訓練を行なった」と発表した。
豪州シドニーのシドニー国際水泳センターで13日、ソーラーパネルが炎上し、数百人の学生を含む2500人以上が避難した。ニューサウスウェールズ州消防救助隊が出火の原因について調査している。
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。
バイデン政権は、イスラエルへの一部の軍需品の納入を遅らせている。ロイド・オースティン米国防長官は5月8日、上院歳出委員会の公聴会で、イスラエルによるガザ南部ラファ包囲の可能性を考慮し、国防総省がイスラエルへの武器輸送計画を一部見直していると発言した。