韓国、金融市場安定化に向け危機対応の基金活用へ

[ソウル/ジャカルタ 19日 ロイター] – 韓国政府は19日、債券・株式市場の下落に歯止めをかけるため、危機対応基金の活用を打ち出した。

新型コロナウイルスによる影響で世界的にリスク資産が売られ、新興国市場でドル買いが急拡大している動きに対応する。

殷成洙・金融委員長によると、債券市場の安定化基金は10兆ウォン(77億5000万ドル)超の規模となる可能性がある。

19日にウォン<KRW=>は対ドルで3%下落し、11年ぶり安値をつけた。主要株価指数<.KS11>も9%以上下落。企画財政相は、債券・株式ともに危機対応の基金を復活させる考えを示した。

金融委員長によると、基金は社債買い入れなどで資金繰りに苦しむ企業を支援する。国内の金融機関が参加する見込み。

具体的な規模やその他の詳細は、国内銀行トップとの会談の後、来週決定される予定。

韓国中銀も市場の支援に動いており、19日に1兆5000億ウォンの国債買い入れと1兆ウォンのレポ実施を発表した。

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