封鎖解除でも湖北省市民の入境拒否 警察官同士が衝突

27日、移動制限を解かれた中国湖北省の市民の入境を拒む江西省で、両省の警察が衝突を起こした。背景には当局の感染者数の発表に強い不信感があるとみられる。

25日に政府当局が封鎖を解除した後、湖北省市民が隣の江西省と繋がる橋に殺到。高速道路の料金所で江西省の警察が湖北省側で検問を設けて立ち入りを阻止したため、警察官同士の衝突が勃発した。

江西省の警察は湖北省の警察官を連行しようとしたところ、近くで待機していた湖北省の警察官40名が江西省の警察官と乱闘を起こした。その後、江西省は特別警察を投入し、湖北省も警察官を乗せた大型バス2台を現場に派遣した。

この情報をSNSなどで入手した湖北省の市民が駆けつけ、騒動はさらに拡大した。

動画には、車両を襲い、警察に詰め寄る市民の姿が映っている。

中国のソーシャル・メディアにリークされた情報によると、暴動で少なくとも5人の警察官が負傷した。

今月25日、人口6000万人の湖北省は、武漢市を除く地域の封鎖を解除した。健康を証明する「緑のコード」を携帯すれば、他の地域への移動が許可されている。

しかし、ウイルスの震源地となった湖北省市民に対する風当たりは強いようだ。

現場にいた湖北省の女性は、湖北省市民は「隔離された後も(他の省の人から)差別を受ける」という。彼女の知り合いの多くが、湖北省出身というだけで仕事に戻れないようだ。

目撃者の男性は衝突が起きた理由について、湖北省は連日、新規感染者がゼロと発表しているが、誰も信じていないためだと述べた。

(翻訳編集・郭丹丹)

 

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