【紀元曙光】2020年3月30日
こんにちは。ぼくの名前は太郎。奈良公園に住んでます。人間はぼくたちのことを「しか」って呼んでます。
▼ぼくは、普通は奈良弁の鹿語を話してますが、今日は皆さんのために人間語でお話します。ぼくたち、実は山にいる仲間と同じ野生動物なんです。まあ、一年に一回、角を切られるなどちょっと管理はされますが、ここで人間に飼われているわけではないんですよ。
▼どうして公園にいて野生動物なのかというと、ぼくたちは神様のお使いという役目があって、昔からこの場所に住むことを認められてきたからなんです。神鹿(しんろく)なんて昔は呼ばれましたが、今はたぶん、誰も言わないな。
▼ぼくたちは、外国のお客さんが、たくさん日本に来てくれることを、とても嬉しいと思っています。でも、なかには自分勝手で、ちょっと困った人もいますね。写真や動画を撮ることに夢中で、ほかの人間や、鹿たちの迷惑を考えてくれないんです。
▼それ、たぶん「ちゅうごく」の人かな。鹿せんべいを、くれるんだか、くれないんだか。ぼくたちの頭を勝手に動かして、おじぎさせたり、からかったりしないでね。ぼくたちニホンジカにも誇りはあるんです。なにしろ神様のお使いですから。
▼今は、もらえる鹿せんべいも少ないので、つい仲間といっしょに奈良公園を離れて、街中へ出て行っちゃったりしてます。でも、ぼくたちも反省しています。もらうばかりじゃ、いけません。鹿も自立の時代です。いま世界に怖い病気が流行っているらしいけど、それがなくなったら、外国のお客さん、ぜひまた奈良へ来てくださいね。
関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。