中国代表が人権理諮問グループメンバーに 米議員、任命見直し求める

このほど、国連人権理事会の諮問グループに中国代表の蒋端氏が任命された。4月7日、米国議会共和党のジョン・コーニン上院議員はアントニオ・グテレス国連事務総長宛てに手紙を送り、この任命の見直しを求めた。

国連人権理事会は今後、17人の調査官に委託して、世界におけるメディアの自由、拷問、超法規的処刑、および国家承認の失踪を報告する。この調査官の選定には、世界5地域の各代表者からなる諮問グループが大きな役割を果たす。理事会は1日、アジア太平洋地域代表に蒋端氏を選んだと発表した。

「中国が人権理事会で権威のある地位を占めるべきではない」と議員たちは手紙に書いている。コーニン議員の書簡には、マルコ・ルビオ議員、ジェームズ・インホフ議員、マーシャ・ブラックバーン議員、テッド・クルーズ議員、ケビン・クラマー議員が共同署名している。

手紙はさらに、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の流行について中国政府の情報には、故意の嘘と深刻な過失があると指摘。理事会に対して、蒋端氏の任命の取り消しを求めた。また、すべての理事会加盟国には、中国共産党の人権侵害を最も強力な方法で非難するよう促した。

米国議会人権委員会委員長トム・ラントス議員と共同委員長クリス・スミス議員もまた、4月5日、中国代表の任命を批判する声明を発表した。

スミス議員は声明で、中国共産党政権は法輪功学習者、チベット仏教徒、ウイグル人、カザフ人イスラム教徒、地下キリスト教徒などの宗教や少数民族を虐待していると指摘した。さらに、良心の囚人から臓器を収奪し移植に使用しているとの証拠が増加しているとした。「中国自身の人権問題が解決されるまで、中国政府高官である蒋端氏には、人権調査官を選ぶ権限を与えるべきではない」

スミス議員はまた、世界保健機関WHO)など国連のその他の機関における中国の役割の拡大と、各国への政治的影響力についての調査を求めた。「民主主義システムを破壊し、情報を隠ぺいしようとする中国を批判する議案RH.1181を可決するよう、議員たちに求める」と書いている。

非政府組織(NGO)の人権組織・UNウォッチ(国連をモニターする機関)は、中国政府高官を国連人権理事会諮問グループのメンバーに任命することは、放火犯を消防署長にするに等しく、不条理で不道徳だと強く批判した。このUNウォッチは、グテレス事務総長に対し、この任命を取り消して、中国政府寄りではなく迫害されている人々の側に立つよう求めた。

(翻訳編集・佐渡道世)

関連記事
元第8空軍司令官のE・G・バック・シューラー氏は、「Defense post」に掲載された最近の記事で、米国の自動車メーカーにガソリン車の販売を中止させ、電気自動車(EV)への切り替えを強制することを目的としたEPAの新しい排ガス規制は、米国を中国の言いなりにするだろう」と警告した。
2024年5月1日~3日、中国湖北省随州市の数千人の住民は政府による「葬儀改革政策」の廃止を求めて街に出た。
2024年5月8日夕方、中国河南省信陽市で小学生41人が学校で夕食を摂った後に嘔吐と下痢などの食中毒を疑う症状が現れたことがわかった。
2024年5月9日、「小学校2年の息子が学校の昼休み時間に異常な死に方を遂げた、学校に説明を求めるも現地公安によって殴打された」と訴える母親の動画や画像が中国のネット上で検閲に遭っている。(母親が発信した動画より)
近頃、複数の報道機関によると、中国に存在する偽の学術機関が「院士」の選出を装い、詐欺行為を行っており、40万元の人民幣を支払えば「外国籍院士」の認定証を購入することができるとされている。