与える人と与えられる人
世の中には、富を持てる人と持てない人がいます。どちらの側に生まれても、人に与えるという事は思ったより難しくありません。たとえ施すほどのお金や知識がなくても、ちょっとした親切や温かい笑顔が他人を救う場合もあります。それでは、人にとって与えるという事は本当に幸せなのでしょうか?古代中国の物語が教えてくれるかもしれません。
中国の明の時代、全く性格の異なる兄弟がいた。兄は怠け者で大食漢、いつも些細な事で怒り、ケンカが絶えなかった。一方、弟は勤勉で忠実、人と人との繋がりを大事にする男だった。
ある日、二人が馬車で山道を進んでいると、折悪しく雨が降ってきた。ぬかるんだ道を疾走していた馬車は転倒し、二人はあっけなく死んでしまった。兄弟の魂は身体を離れ、あの世の門までやってきた。あの世の門番は兄弟を中へ招き入れると、閻魔大王のところに連れて行った。
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