逆境を乗り越える平常心
人は、困難な状態や突然の災難に見舞われると、心が乱れ平常心を失いがちになる。しかし、常に心を広く持ち寛容な状態が保たれていれば、どんな時でも、順調、逆境にかかわらず、全てを受け入れ、落ち着いて対処できる。そんな状況での話を三篇集めてみた。
ある日のこと、イギリスに向かう客船が嵐に見舞われた。多くの乗客があわてふためく中で、一人落ち着いて神に祈るおばあさんの姿があった。嵐が過ぎ去った後、ある人が好奇心からおばあさんに「嵐は怖くなかったのですか?」と聞いた。おばあさんは、「私には2人の娘がおり、上の娘の方はすでに神に召されて天国に行き、下の娘は今イギリスに住んでいます。さっき、嵐が来た時、私は神様に祈りました。『もし、あなたが私を天国に連れて行くのなら上の娘に会いに行き、私の命を残して下さったのなら、下の娘に会いに行くでしょう』と。私はどちらに行っても一向に構わなかったので、ちっとも怖いことはありませんでした」と、静かに答えた。
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