緊急事態宣言解除での発言は時期尚早、近く専門家会議=西村再生相
[東京 21日 ロイター] – 西村康稔経済再生相は21日午前の会見で、緊急事態宣言の解除について「今の段階で解除について何か申し上げるのは、時期尚早だと思っている」と述べた。
緊急事態宣言が7都府県に発出されてから2週間が経った。西村再生相は「宣言の解除は、基本的対処方針に基づき、期間終了までに適切に評価を行うとされている」と説明。「近く専門家会議を開いて、2週間の状況の分析・評価をいただきたい」との見方を示した。
足元の感染状況に関しては「欧米でみられるようなオーバーシュートという軌道には、まだ乗っていないというのが専門家の見方だ」と指摘。その上で「(緊急事態宣言の期限としている)5月6日までは外出を控えるなど、(国民に)協力をお願いしたい」と述べた。
緊急事態宣言を巡っては、いくつかの県の知事から「パチンコ店などでは休業要請を出しても応じてもらえないケースがある」との報告を受けたという。西村再生相は、こうした店舗があることで県域を超えての人の移動もみられると指摘し、「専門家の皆さんも(こうした状況に)大変強い危機感を有している」と強調した。
休業要請に応じない店舗については、特措法45条2項に基づき「施設を特定して改めて要請を行い、それを公表することのできるさらなる強い措置を講じることも検討、調整している」と述べたが、実施については慎重に行うべきとの見方を示した。
(浜田寛子 編集:田中志保)
関連記事
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。
豪州初の女性宇宙飛行士ベネル=ペッグ氏は、シドニーの会議で「宇宙には地球上の砂浜の砂粒に例えるほどの恒星があり、生命の存在は確実だ」と語り、太陽系内外での地球外生命探査の可能性に期待を寄せた。「宇宙での発見は生命の理解を深める貴重な手がかりになる」と強調。