スウェーデン、中国との姉妹都市を相次ぎ解消 孔子学院の閉鎖も

スウェーデンでは、中国との姉妹都市関係を打ち切る自治体が相次いでいる。中国政府が出資する孔子学院もすべて閉鎖する動きがあるとの報道も出ている。中国共産党政権によるスウェーデン政府やジャーナリストに対する威圧的な態度が原因だという。

スウェーデンと中国の関係は悪化している。昨年11月、スウェーデンの市民団体は「言論・出版の自由賞」である「トゥチョルスキー賞」を、中国で連行されたスウェーデン国籍を持つ作家・桂民海氏に授与した。授賞式にはアマンダ・リンド相(文化・スポーツ・民主主義・少数民族担当)が出席した。これを受けて、中国の桂従友・駐スウェーデン大使は「一部のスウェーデンの人々が、中国人の感情や中国側の利益を傷つけるような行動をとった場合、事態を鎮静化できると思わない方がいい」と威圧的な態度をとった。

桂従友氏は1月、スウェーデン国営テレビ(SVT)のインタビューで、スウェーデン記者が中国の取材ビザを取得するためには「中国に関する誤った報道方法を変えなければならない」と述べ、取材制限を示唆した。

大使はまた、両国の関係をボクシングの試合にたとえ、「48キロのフライ級選手」であるスウェーデンが、「86キロのヘビー級選手」の中国に挑もうとしていると侮蔑し、「忠告を聞き入れないフライ級の選手が挑発し続け、ヘビー級の選手の家まで押しかけたとしたら、ヘビー級選手には(彼を倒す以外)選択肢はないだろう」と脅した。

この発言について、スウェーデン外務省は1月21日、桂大使を呼び出し、同氏がスウェーデンの報道機関を脅したとして抗議した。

2019年12月に発表された、世論調査大手ピュー・リサーチ・センターの対中感情調査によると、スウェーデンの70%の人々は、中国に対して否定的な感情を抱いていることが明らかになった。

「関係をすべて断ち切る」

「私たちは中国との政治的接触をすべて断ち切っている。これは、中国大使館がスウェーデン政府に向けた脅威のためだ」と、リンショーピング市議会ラース・ビキンゲ議長は地方紙のインタビューで語っている。

国内紙によれば、地方都市のリンショーピング、ベステルオース、オーモール、ボルレンゲ、ダーラナは、中国の地方都市との姉妹都市関係を解消したという。

また、中国広東省からの代表団は今年12月にリンショーピングを訪問する予定だったが、「歓迎しない」と断った。

中部のダーラナ市は、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の発生源である湖北省武漢との姉妹都市関係を終了させている。

また、ダーラナ市は湖北省との間の若者の民主化に関する協力関係も結んでいたが、解消されているという。

英タイムズ紙は4月21日、スウェーデンでは、中国共産党の対外宣伝組織とされる中国語教育機関「孔子学院」をすべて閉鎖する動きがあると報じた。

ジェームズタウン研究所の調査報告によると、孔子学院は、儒教思想の普及や研究とは関係なく、中国共産党のソフトパワーを着々と広めるための道具であると指摘している。

中国研究家のスティーブン・モッシャー人口研究所会長は、孔子学院は「トロイの木馬」であり、海外の若者に「中国脅威論」を払しょくするための狙いがあるとみている。

孔子学院の問題に注視してきたグレン・アンソニー・メイ氏によると、中国共産党にとって体制を揺さぶる敏感問題である台湾、チベット、六四天安門事件、法輪功迫害などは、孔子学院の教室や教材のなかで取り扱うことが禁じられている。

(翻訳編集・佐渡道世)

 

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