セネガルで中国へ輸出用のピーナッツを運ぶ馬、参考写真(GettyImages)

中国、アフリカ馬疫を警戒 タイですでに発生

タイでは、この3週間ですでに200頭の馬がアフリカ馬疫に感染し、死亡した。中タイ国境から800キロ離れた地点でも感染が確認されたため、中国農業農村部は23日、国内に拡大する恐れが高いとみて、各地に警戒を呼びかけている。

アフリカ馬疫ウイルス(AHSV)は馬の感染症を引き起こすRNAウイルス。サハラ砂漠以南で発生していたが、過去には中近東からインドまで拡大したことがある。ヌカカなど吸血虫の刺傷によって感染する。症状は発熱、皮下浮腫、ウイルス性出血など。馬は最も感染しやすく、死亡率は95%と高い。

タイでは3月末から7つの省でアフリカ馬疫の発生が確認され、国際獣疫事務局(OIE)加盟国も状況を把握している。中国メディア・財新ネットは、専門家の話として、国内でアフリカ馬疫ウイルスを媒介する昆虫を確認したため、発生リスクは高まっていると伝えた。

中国はOIE加盟国だが、これまでアフリカ馬疫の例はない。

中国の動物用医薬品監視研究所は、ワクチン生産の準備を行っている。

(翻訳編集・佐渡道世)

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