Pixabay

児童の過食は、知能の発達に有害

過食により大血流量が減少

一度にたくさん食べたり、あるいは食べるのを延々と止めなかったりすると、体内の血液が胃腸に集中するので、大脳の血流が減少してしまう。充分な血液の循環が発育の前提なので、大脳血流の不足状態が続くと、必然的に脳の発育に影響する。

過食により「肥満脳」を引き起こす

過食して栄養価の高い食品を摂取しすぎると、取り入れた熱量は消耗できる熱量を超過し、余分な熱量は体内に脂肪として蓄積される。そして、脳組織に脂肪が多くなりすぎると、「肥満脳」を引き起こす。研究によると、人の知力は大脳溝にある皺の量と関係があるという。大脳溝が深く皺も多ければ、知力が高い。肥満脳になったら、脳の表面が滑らかになり、大脳溝が浅くなって皺も少なくなるので、知力は低下してしまう。

過食により大脳の知能区域の機能が抑制される

人の大脳活動方式は、興奮と抑制が相互に発生しており、大脳のある部位が興奮すると、その隣接部分が抑制状態になる。そして、興奮がさらに強まると、周囲の部位の抑制がさらに強まる。このため、もし消化器官を支配している自律神経の中枢が過食のため長時間興奮すれば、その周りの言語、思惟、記憶、想像などの知能中枢が長時間抑制されてしまう。このような状況が長く続くと、知能の低下を引き起こしてしまう。

過食による便秘症は大脳障害の一因である

児童はファストフードなどの間食で栄養を摂り過ぎると、便秘になりやすい。便秘になると、代謝産物が消化器官の中に長く留まり、腸内細菌の作用によって大量の有害物質が生じる。これらの有害物質は腸に吸収され、血液循環に入って大脳に刺激を与える。その結果、神経細胞が慢性中毒に陥り、脳の発育に悪影響を与える。

(翻訳/編集・太源/甄)

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。