太極拳は張三豊が修道するときに使った方法ですが、現在残されているのは、その練習の動作だけで、その法理は残されていません(Photo credit should read NICOLAS ASFOURI/AFP/Getty Images)

太極拳の祖師 張三豊

太極拳は現在、健康法として、中国ではもちろん、日本でも多くの人に愛好されています。しかし太極拳は、本来、健康のために行なう運動ではなく、道家の修煉者である張三豊によって残された修道法であることをご存知ですか?ここで、張三豊が歩んだ修道の道を紹介しましょう。

張三豊は、本名を張君宝といい、宋朝の理宗佑時代 (1247年)に生まれました。5歳の時に目の病気に罹り、なかなか治らず失明寸前になりました。家族は碧落宮の修道者である張雲庵にお願いして治療してもらい、半年かけてやっと元通りに見えるようになりました。このことがきっかけで、張三豊は張雲庵の弟子になり、碧落宮で道教の経典と武術を7年間勉強しました。

南宋の度宗咸淳元年 (1266年)、張三豊の両親が亡くなったあと、彼は故郷を離れて、修道の道を求める旅に出ました。彼は中国各地の名山を遍歴しましたが、結局何も得られなかったので、陝西省の宝鶏山中に隠居することにしました。そこの山の三つの峰がつながっていたので、彼は自分に「三峰居士」という号を付けましたが、修煉界では「三峰」という言葉にはあまり好ましくない使い方があるので、後に「三峰」を「三豊」に変えたそうです。

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