【ショート・エッセイ】天上から仙人が見下ろす国
仙人掌、仙人球、仙人鞭。中国語の辞書をめくっていて、たまたま目に留まった。どうやら、その形状で分類したサボテンの名称であるらしい。前から順にウチワサボテン、玉サボテン、柱サボテンだという。
サボテンを愛好しているわけではないが、興味深いのは、この類の植物がもつ不思議な存在感を、中国語では「仙人」という多分に擬人的な感覚でとらえていることだ。
中国では、例えば独峰に生える孤高の松を、人間の修練の延長線上に完成された一種の造形、つまり「仙人」的完結と見る。
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。