五福六極 健康と長寿について

殷商時代の古典[尚書 洪範]に長寿に関する記載として五福六極という言葉が記されている。

 五福とは、「寿」(長寿であること)、「富」(経済的に余裕があること)、「庚寧」(心身ともに健康である事)、「修好徳」(善良な心をもつこと)、「考終命」(天寿をまっとうすること)の五つである。

この中の「寿」「庚寧」「考終命」は皆健康と関連している。このことは、古代以来、人間の最も重要な願いは長寿であることを物話っている。

 この五福とは逆に六極(六つの災い)という言葉がある。六極とは、「凶短折」(短命)、「疾」(疾病)、「憂」(憂慮)、「貧」(貧乏)、「悪」(悪事)、「弱」(衰弱)などである。

その内、「短折」「疾」「憂」「弱」は皆健康と関係ある事柄である。

 以上のことから、人間は古くから健康と長寿をいかに重要視しているかを物語っており、健康と長寿を得られないことは、最も大きい災いであると考えている。

関連記事
築200年の荒れ果てた家を購入し、5年かけて新しい命を吹き込んだ米国イリノイ州の夫婦は「それだけの価値があった […]
現代社会は、ストレスや様々な疾患に直面しており、多くの人々が健康への不安を抱えている状況にあります。しかし、私たちの身近な食材には、そんな不安を和らげる力を持つ意外なヒーローが存在します。それが「キャベツ」です。
SARS-CoV-2(新型コロナのウイルス名)のスパイクタンパク質が抗がん作用を妨げ、がんを促進する可能性があることが、最近発表されたブラウン大学による細胞研究のプレプリント(査読前原稿)で明らかになった。
台湾で最も歴史のある台南は、閩南(びんなん、福建省南部)系の古い建物や、和洋折衷の歴史建築などが多く残っていて […]
端午の節句に風に揺れる五色の鯉のぼりは、日本の風物詩の一つですが、その起源は古代中国の神話「鯉が龍門を飛ぶ(鯉の滝登り)」に由来します。この節句はもともと男の子の成長を祝う日とした伝統行事です。