線香をあげるよりも善行が大事
清朝の時代、偉大な慈善家として尊敬を受けた人物がいた。彼の名は向従楷(向世楷)といい、「向仁公」という愛称を持つ。仁公は心優しく、84歳でその生涯を終えるまで、多くの困っている人たちを助けた。
仁公は、よく村の出入り口にあるあずまやに通っていた。そこは、旅費がなく家に帰れない人や、貧しくて医者に診てもらえない病人たちを援助する場所だった。彼は天災や人災に見舞われた人を匿い、親戚間の不仲や兄弟ゲンカの仲裁なども行った。
ある日、仁公は顔色のよいとても元気な80歳の年寄りに出会った。老人は、ちょうど仁公を探しているところだったと言って、身の上話を始めた。
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