絶望からの再生
やめたいけど、やめられない。逃れたいけど逃れられない。薬物中毒からの脱却は、困難を極めるのが常だ。クレイグは酩酊と高揚感を求めて薬物を使用した後、いつも後悔していた。「もう、二度と薬物は使いたくない」
オーストラリアのメルボルン市に住む40歳のクレイグ・リッチャー(Craig Richter)が初めて薬物に手を出したのは14歳のときだった。初めはマリワナ、その次にLSD。そのほか様々な薬物を試した後、最後には覚醒剤にまで手を出すようになった。ホームレスになり、お金は全くなかった。30歳のとき、薬物を手に入れるためにギャングの仲間入りもした。薬物漬けのリチャードは、そのうち幻覚を見るようになり、仕事に就ける状態ではなくなった。惨めな人生だった。「本当に、ここに横になったまま死にたいと思ったよ。別に死んでもいいやってね」
ある日、クレイグはクイーンズランド州のキングズ・ジョージ広場のベンチに横になっていた。すると、一人の男性が気功をしているのが見えた。「彼を見ていたら、とても面白そうだと思ったんだ。僕もやりたくなった」
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