なぜこのお茶を?
春分を迎えると、昼と夜の長さが等しくなり、その後は春の陽気が一気に高まります。この時期は、五行で「木」に属する肝の働きが活発になりやすく、「肝火が強まる」「陰血が不足する」といった不調が出やすくなります。
たとえば、目の乾きやかすみ、ピントが合いにくい、イライラしやすい、喉や口が乾く…そんな症状を感じたら、桑の実と菊花のお茶がおすすめです。肝を養い、目の疲れを和らげるやさしいお茶で、春分の養生にぴったりです。
桑の実と菊花のお茶のレシピ
〈材料〉(1〜2人分)
・桑の実(乾燥) 10g
・菊花 5g
・クコの実 5g
・乾燥なつめ(種を除いたもの)2個
・お湯 500ml
〈作り方〉
- 材料を軽く洗う
- カップまたはポットにすべての材料を入れ、熱湯500mlを注ぐ
- 蓋をして10〜15分蒸らしたら、完成です
食材の効能
- 桑の実:肝と腎を養い、潤いを与えて目の疲れを改善
- 菊花:肝の熱を冷まし、目をすっきりさせる。炎症やのぼせにも
- クコの実:肝腎を補い、視力の養生や免疫力アップに
- なつめ:気と血を補い、胃腸を整え、精神を落ち着かせる
〈全体の効果〉
・肝の熱を取り、目の疲れや乾きを和らげる
・肝腎に潤いを与え、イライラや口の渇きといった肝陰不足の不調を和らげる
・春分の時期に起こりやすい「肝が強く脾が弱い」アンバランスを整える
こんな方におすすめ
- 目の疲れや、かすみ目が気になる方
- イライラしやすい、怒りっぽいと感じる方
- 口や喉が渇く、体に潤いが足りないと感じる方
〈控えたほうがよい方〉
・胃腸が冷えやすく、下痢しやすい方(→ 菊花を少なめに)
・低血圧の方(→ クコの実には血圧を下げる作用があるとされています)
体質に合わせたアレンジ
🔸胃腸が弱い方:
菊花をやめて、温性のリュウガンや生姜スライスに変更
🔸冷え性・陽虚体質の方:
黒糖を少し加えると、体がより温まりやすくなります
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