中国東北部で感染拡大 吉林省、市民の北京入りを禁止
黒龍江省に続き、吉林省、遼寧省にも再び中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染者が現れ、東北部で感染が拡大している。吉林省衛生当局は5月22日、市民の北京への移動を禁止する通知を出した。
北京では5月22日から全国人民代表大会(全人代、国会相当)が開会している。「北京の安全を守るため」、吉林省住民の上京を禁止にした。
全国に現在、二つしかない「ハイリスク」地区が吉林省にある。
その一つは吉林省舒蘭市。舒蘭市は5月20日の発表によると、同市内9つの住宅区の警戒レベルを「ハイリスク」に引き上げた。住民の移動が制限されたほか、日用品の購入はネットスーパーなどの宅配のみとなっている。住宅地の入り口での受け取りは各家庭から1人に制限されている。
感染は遼寧省瀋陽市にも拡大し、現地の軍病院が封鎖された。吉林省、遼寧省では8000人以上が隔離された。
中国メディアによると、5月14日、瀋陽市では感染者3名が確認され、市当局は7500人以上の人を隔離し、核酸検査を行った。中高学校一・二年生の授業再開の時期を延長した。
5月13日に瀋陽市「463病院」(北部戦区空軍病院)は完全封鎖されたが、政府メディアは報道しなかった。
「463病院で働く看護婦が吉林省出張から帰ってきた知人男性に感染されたが、症状が出なかったため、院内でクラスターが発生した。濃厚接触者が隔離され、今病院は出入り禁止になっている」と瀋陽市住民の卞さんが大紀元に述べた。
「瀋陽市の感染者は輸入病例がほとんどだったが、現地でも感染が発生したので、不安に感じている。ネットで封鎖された団地の動画を見た」と瀋陽市市民の許さんが述べた。
ツイッターに内部資料とみられる「吉林省から瀋陽市への市民流入に関する情報(5月10日第3回)」が流されていた。瀋陽市公安局はビッグデーターで吉林省から瀋陽市に128人が流入し、そのうち舒蘭市からは82人だ。すでに瀋陽市の10区2県に分散していると示した。最後は赤い文字で、「各区にもいるから、予防に厳重注意」と書いてある。
「情報隠蔽が好きな政府の通告を信じてはいけない」とネットユーザー「中国隊長Captain China」が書き込んだ。
(大紀元日本語ウェブ編集部)