武漢市政府は5月12日からの10日間内に全市民を対象に核酸増幅検査(NAT)を実施する(Photo by STR/AFP via Getty Images)

<中共肺炎>中国本土感染者が64万人以上 軍関連ウェブマップが示唆

米誌フォーリン・ポリシーによると、中国軍が関わるデータベースでは、中国国内の中共ウイルス新型コロナウイルス)の感染者が64万人以上いると示された。

フォーリン・ポリシー誌5月13日付は、中国当局が内部参考に使うとみられるデータベースを取り上げた。情報筋によれば、中国湖南省長沙市にある国防科技大学がこのデータベースを作成した。同大学は中国共産党中央軍事委員会の管轄下にある。データベースは「戦疫復工大数据(感染症と戦い、生産の再開に関するビックデータ)」と呼ばれるウェブ・マップ・サービス・サイトにまとめ、インターネット上で公開されていた。

報道によると、同サイトは公開されていたが、それほど知られていない。データベースには、少なくとも中国の230都市に関する64万件以上の感染者情報が入っている。1件のデータには、感染が発生した場所の経度や緯度、感染確認件数、日付などが表示されている。日付は2月初めから4月下旬までとなっている。

台湾メディア「上報」5月15日付は、同サイトにアクセスし、感染データを表示する各地のマップをクリックし検証した。多くの都市のマップには、同地域の各団地における感染者数、感染疑いのある住民の人数、死亡者数、無症状感染者の数などが細かく表示された。ただ、一部の地域のマップには、「感染が発生したことがある」だけが提示され、具体的な情報がなかった。

マップの左下側にはこのデータベースを開発した研究チームの名前が示され、マップは各省・市の衛生健康委員会、騰訊(テンセント)などのデータに基づいて作成されたという。データは正確なものではない可能性があり、「正しく理解してデータを使用するよう」との注意書きもあった。

同サイトには現在アクセスできない。

英紙メール・オン・サンデーは3月末、同国の科学者は中国の感染者数について、中国当局の公表の「15~40倍」にのぼる可能性が高いと英政府に警告したことを報道した。

(翻訳編集・張哲)

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