感謝の気持ちで人生を豊かに

有名な中国の哲学者である朱用純(1617-1688)は、自分の子孫のために、506語からなる格言を残している。後に多くの人たちがこの格言を学び、人生の指針としたことから、有名になった。彼の格言には、次のような言葉がある。「毎椀おかゆを食すとき、米粒ひとつひとつを頂きながら、農民たちが大変苦労して米を作ってくれたことに感謝しなさい。絹の衣装を着るときは、絹糸一本一本、人々が苦労して作ってくれたことに思いを馳せなさい。」

 いつも感謝の念を持つことは、自分の善の心を養い、人間としての基本的な道徳心を高める上で役に立つ。自分の人生が恵みのあるものだと理解すれば、感謝の念が自然と沸いてくるものである。草花に感謝し、山に感謝し、水に感謝し、周りの人たちに感謝する。それだけで、人生が豊かになり、運命がガラリと変わってしまうこともある。アメリカのスティーブンズさんの経験は、まさにそうである。

 アメリカ在住のスティーブンズさんは、ソフトウエアの会社に8年間、プログラマーとして勤めていた。彼は引退する年になるまでその会社に勤めるつもりでいた。しかしある日、突然会社が倒産してしまった。彼には3番目の息子が産まれたばかりで、すぐにでも仕事を探さなければならなかった。しかし、1ヶ月ほど就職活動を行っても仕事は見つからなかった。彼はプログラミングの技術の他には何も特技がなかったのである。

▶ 続きを読む
関連記事
忘れっぽさは年齢のせいだけではないかもしれません。脳には「夜の清掃システム」があり、睡眠や食事、運動でその働きを高められる可能性があります。アルツハイマー予防につながる最新知見と具体策を解説します。
「どうしたの?」より大切な一言がある?200人以上の研究から見えた、子どものEQを育てる親の声かけとは。叱る前にできる関わり方のヒントを、今日から実践できる形で紹介します。
夜中に何度も目が覚めるのは年齢のせい?実は心臓からのSOSかもしれません。最新研究が示す夜間頻尿と心血管リスクの関係、見逃さないためのチェックと生活改善のヒントを解説します。
お金の不安は、年齢ごとの習慣で差がつく。10代から40代以降まで、今の自分に本当に必要な資産管理とは?複利を味方にする考え方と、年代別に見直したい実践ポイントをわかりやすく解説します。
毎日何気なく口にしている食品が、脳の老化を早めているかもしれません。砂糖や精製炭水化物、加工肉など身近な7つの食品と、今日からできる脳を守る習慣を専門家の研究とともにわかりやすく解説します。