ロシアが独議会へのハッキング行為を否定、事実示されずと主張

[ベルリン 27日 ロイター] – ロシアは、同国軍の情報機関がドイツ議会を標的にハッキングを行なっているとの見方を否定した。メディアは、メルケル首相の選挙区事務所から送信された電子メールを含むデータが盗まれたと報じている。

ロシア大使館は、ドイツ当局はこれまでのところ、ハッキング行為を裏付ける事実を提示できていないとする声明を発表。「この陳腐な報道は、ロシアを欧州連合(EU)に対する脅迫、動揺、偽情報の発信を意図するサイバー戦争の犯人に仕立てようとするものだ」とした。

独シュピーゲル誌は、2015年にロシア軍の情報機関であるロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)がドイツ議会に対してハッキングを行ない、メルケル首相の選挙区事務所から送信された電子メールを大量に盗んだと報じた。

メルケル首相は今月、報道について質問され、議会に対し、ハッキング攻撃は独ロ関係の強化をより困難にするものだが、関係改善努力は続けると発言。そのうえで、こうした問題をきわめて真剣に受け止めていると述べた。

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