【紀元曙光】2020年5月29日
全国人民代表大会(全人代)が28日、「国家安全法」を香港に対しても適用できることを採択した。
▼「中国の国会に相当する全人代」と、よく言われる。読者諸氏には申すまでもないが、全人代は国会ではなく「見世物」なのだ。地方の党員にしてみれば、公費で北京に行き、美食と夜の遊興を楽しめる、誠に結構な年中行事でもある。
▼中国には、中国共産党以外の「政党」もある(現在8党)。ゆえに、ヘゲモニー政党制と呼ぶべきだが、実質的な一党独裁であることに変わりない。人民大会堂を見ると、華やかな民族衣装の人も多い。「少数民族の代表もいるよ」という演出である。なお、この「少数民族」という呼称も、中共の政治的意図によるので、日本のメディアは使うべきではないだろう。
▼先述の法案についての採決は「99.7%の賛成」で可決。反対票の1票は、予定された「飾り花」なので、罰せられることはない。結論ありの茶番劇だが、彼らはこれで「香港の自由民主をつぶす法的根拠を得た」と思っているだろう。
▼とんでもない。中共指導部は、自ら地雷を踏んだのだ。20年間にわたる迫害を加えられた法輪功は、消えるどころか、中共の邪悪性を暴露しながら全世界に広まった。勇気ある香港の市民も、必ずや頑強な抵抗をもって、中共の欺瞞性を証明するだろう。もちろん犠牲者が出ないことを願っているが、これで中共解体が加速されるのは確実である。
▼日本は、神か、悪魔か、どちら側に立つか、その旗幟を鮮明にしなければならない。それはまさに、日本の未来を決めることにもなるからだ。
関連記事
中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団は20日に来日。待望の2025年神韻世界巡回ツアーが23日に日本の名古屋で開幕する。
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。