北京のスーパーで外国産ミルクを宣伝している。2013年8月に撮影(STR/AFP via Getty Images)

広州で子ども60人が偽粉ミルクで被害 医師らが使用推奨

湖南省郴州市の「偽粉ミルク」事件に続き、広州市でも「固形飲料」が粉ミルクと偽って販売されている。現在、約60人の乳児が被害を受け、発育が遅くなり、頭蓋骨が大きくなり、くる病などの症状が発生している。また、広州市で10軒以上の病院の医師が「偽粉ミルク」を保護者に勧めたという。

5月16日、広州のある保護者がインターネットで記事を投稿した。それによると、2019年6月出産後、乳児らが「牛乳アレルギー」と診断されたため、広州医科大学附属第三病院の医師は「ベルタイ2号深層加水分解粉乳」の摂取を勧めた。 しかし、半年後、乳児らに発育の遅れなどの病状があらわれた。この記事がインターネットで広まると、子どもに同じ症状がみられると訴える保護者が増えた。

中国メディア・健康時報によると、60人の保護者は病院の責任を追及するため活動を行っている。子どもらには栄養失調、くる病、発育遅延、頭が異常に大きいなどの症状がみられた。

保護者によると、広州市小児病院、広州婦人児童医療センターなど10軒以上の病院の医師から「偽粉ミルク」を勧められたという。推奨された固形飲料「ベルタイ(貝兒呔)」「ミネルシュウ2号(敏兒舒2號)」は、広州特益孚特実業有限公司が生産して、広州市能嬰貿易有限公司が販売している。

広州特益孚特実業は2017年、固形飲料を年間67トン生産していた。そのうち、「ベルタイシリーズ固形飲料」の生産量は23トンだったという。

近年、偽粉ミルク、毒ミルク偽ワクチンなどの事件が後を絶たない。5月には湖南省郴州市永興県で、偽粉ミルクを飲んだ乳幼児数人の頭蓋骨が異常に大きくなったと相次いで報道された。

(大紀元日本語ウェブ編集部)

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