コロンバス警察署の前で、警察の行き過ぎた行為に抗議する平和的な抗議者(GettyImages)

<米騒乱>暴動を強調する中国メディア 参加者に寄り添う警官の姿に触れず

米国では反警察運動と人種差別が扇動され、各地で店舗の破壊、略奪、暴力が相次いでいる。中国国営メディアは騒乱だけを取り上げているが、米国の警察官が各地区で、平和的デモの参加者に寄り添い、平和を促す様子を映していない。また、警官に取り押さえられた際に死亡した黒人市民のフロイドさんに、複数の前科があることも報道していない。

5月30日、米ミネソタ州ミネアポリス警察は、アフリカ系米国人で強盗や脅迫、薬物使用などの前科があるジョージ・フロイドさんを偽札の使用容疑で逮捕を試みた。白人警察官が抵抗したフロイドさんの首を数分にわたり圧迫し、数分後フロイドさんは死亡した。当時の様子を映した写真や動画がインターネットに拡散し、黒人市民を中心に怒りの声が上がった。この事件で米各地で反警察、人種差別反対デモが発生した。

デモの発端となった事件に関わった警察関係者3人は解雇され、フロイドさんの首を圧迫した警察官は、過失致死と第3級殺人の罪で起訴された。

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