法輪功学習者、1~5月27人が迫害で死亡・107人懲役刑
中国国内では、今年1~5月まで、中共肺炎(新型コロナウイルス感染症)が爆発的に流行したにも関わらず、伝統気功グループ、法輪功の学習者27人が当局の迫害で相次いで死亡し、107人が不当判決を受けたことがわかった。法輪功情報サイト「明慧網」が6月4日伝えた。
死亡した27人は40〜80代で、このうちの10人は看守所などで当局の拷問や虐待によって亡くなった。中国当局は、今年1月以降、中共肺炎の感染者が急増したことを理由に、各地の看守所や刑務所で親族との面会などを禁止した。実際に死亡した人の数はより多い可能性がある。他の17人は、これまでに受けた拷問による後遺症や、当局の嫌がらせによる精神的な苦痛で、自宅で死亡した。
明慧網によれば、死亡者は東北部の3つの省に集中している。遼寧省が10人と、省別では最も多い。黒龍江省2人と吉林省2人を合わせて、東北部3つの省で14人と、全体の半分を占める。また、省別で2番目に多かったのは河南省で、3人だった。
死亡した学習者の中には、航空機エンジニア、小学校の校長、中学校の教諭、軍医と中国のインテリ層も含まれている。
一方、中国当局は1~5月まで、各地の法輪功学習者107人に対して懲役刑を不当に言い渡した。学習者の大半は、迫害に関する真相資料を市民に配った時に、拘束された。家に法輪功に関する資料を「隠している」として逮捕された学習者もいる。
各地の裁判所は審理する際、原告、被害者、証人が現れることもなく、証拠も示さなかった。学習者側の弁護士が、警察当局の担当者に出廷し証言を行うよう要請しても、担当者は出廷しなかった。中国当局が掲げる「法を以て国を治める」のスローガンは、見せかけに過ぎないことを改めて反映した。
(翻訳編集・張哲)
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