米国務省(PAUL J. RICHARDS/AFP/Getty Images)

米、信仰の自由年次報告書を発表 昨年「96人の法輪功学習者が迫害で死亡」

米国務省は6月10日、世界各国の信教の自由に関する2019年版報告書を発表した。ポンペオ国務長官は、発表に合わせて記者会見で、「中国ではすべての宗教に対する政府主導の弾圧がさらに強まっている」と述べた。同報告書は、これまでの内容と比べて、中国当局に弾圧されている伝統気功グループ、法輪功の迫害状況についてより詳細に記述した。

ポンペオ国務長官は、会見で「中国共産党は、宗教組織に党の支配に服従するよう命令し、共産主義の教義を各宗教の教えに取り入れるよう要求した。新疆ウイグル自治区では、多くのウイグル人が引き続き拘束されている。チベット人や仏教徒、法輪功(学習者)とキリスト教徒に対しても迫害を続けている」と強く批判した。また、長官は、中国当局は今も、法治や言論の自由を無視しているとした。

最新年次報告書は、「中国共産党は、党が運営する法外な行政機関を通して」法輪功などを弾圧しているとした。報告書は、法輪功情報サイト「明慧網」の報道を引用し、「今年(2019年)、中国の警察当局は、信仰の放棄を拒んだ法輪功学習者6109人を逮捕し、他の3582人に対して嫌がらせをした。年末時点では、法輪功学習者3400人が依然として拘束されている」などと指摘した。

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