<中共ウイルス>北京市新規感染者が急増 専門家「感染力が増している」
中国北京市では、6月11日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の新たな感染症例が確認されて以降、市内の9つの区まで感染者が急増した。市政府は28の集合住宅で外出規制措置を実施した。また、北京市に関連する新たな感染者は遼寧省、河北省、四川省、浙江省でも確認された。国内の専門家は、中共ウイルスの感染力が増していると警告した。
北京市衛生健康委員会17日の発表によると、11~16日まで市内の累計感染者が137人に達した。これまでに、16の市轄区がある北京市では、9つの区で新規感染者が出た。市当局は、その中で感染者が最も多い豊台区の花郷地区を「高リスク地域」に指摘した。また、同区の西羅園街道など9つの町を「中リスク地区」にした。
しかし、実際の感染者数は北京市当局の発表より多いとみられる。大紀元はこのほど、北京地壇医院の発熱外来の統計データを取得した。これによると、6月14日当日、同病院だけで新規感染症例41件が確認された。これに対して、同日、北京市衛生当局である市衛生健康委員会が同ウェブサイトで、市内の新規感染症例が36件だと公表した。
市政府は、集団感染が発生した豊台区にある食品卸売市場「新発地」を閉鎖したほか、複数の感染者が出た海淀区と西城区の2つの市場を立ち入り禁止にした。
中国紙・北京日報によると、市政府は、この3つの市場に近い28の団地で外出移動規制措置を発動した。
武漢大学医学部の楊占秋教授は、中国メディアに対して、北京市の新発地市場で、11~14日までの4日間で79人の感染者が出たことについて、「同市場で発生した新型コロナウイルスの感染力は、当初、武漢市華南海鮮市場で見つかった新型コロナウイルスの感染力よりも強くなったことを意味する」との見解を示した。
北京の感染拡大を受けて、遼寧省衛生当局は13日、同省瀋陽市で新たな感染者2人が確認されたと発表した。2人は、北京市の感染者と接触したことがある。
また、河北省当局は16日、14~15日までに省内で北京関連の新規感染症例7件と無症状感染症例1件を確認した。四川省政府は15日、6月9日に北京から空路で同省に戻った女性の感染を発表した。中国メディアの17日の報道によると、浙江省でも、北京関連の新規感染症例1件が確認された。
(翻訳編集・張哲)