中国、東シナ海で50の海底名称発表 日本の尖閣周辺EEZを含む 領有権の既成事実化狙う

中国政府はこのほど、東シナ海にある50の海底地形の新たな名称のリストを発表した。そのなかには、日本の沖縄県石垣島にある尖閣諸島を、中国政府が主張する「魚釣島」と付けたものが含まれる。石垣市議会は尖閣諸島を管理する行政地域に尖閣を字名にする法案を可決しており、中国はこれに対抗した格好だ。

中国政府は東シナ海や南シナ海の係争地域を、名称を付けるなど行政地域として定めることで領有権を既成事実化する狙いがある。中国の天然資源部は4月下旬、南シナ海にある55の海底地形の新たな名称を発表した。これらの多くはベトナムの排他的経済水域(EEZ)にあり、以前から続いている係争地域の中国調査船の活動域と一致している。

南シナ海の例と同様に、日本のEEZを含む尖閣諸島の近くの50の海底地域を同部が識別し、位置を特定する目的があると説明している。

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