孫の子守りをしていた「ローテク」おじいちゃん 意外な才能を発揮

親というのは通常、ベビーシッターにわが子の様子を逐一報告するよう求めるものだ。しかしケンタッキー州に住むある夫婦は、幼い息子に最適の子守り役を見つけた。それは祖父である。「ローテク」で元警官のおじいちゃんは、両親に対しておもしろミームを送り続けた。

ステファニー・ウォーターハウスは、8か月の息子ティが生まれてから初めての夫婦旅行を計画中、彼女の父デイビッドが最高のベビーシッターになるだろうと考えた。

Stephanie Waterhouse提供)

しかし、テキサス州ダラスから家族が駐在するフォート・ノックスへとやってきたポーポー(デイビッドの愛称)は、この若夫婦の知らないうちにあるサプライズを用意していた。

夫婦が旅行へ出かけて間も無く、ポーポーからおもしろ写真が送られてくるようになった。各「ポーポーのミーム」には、紙にプリントされたメッセージの横に寝転がった幼いティの姿があった。

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ティは大好きなポーポーと楽しい時間を過ごしており、おじいちゃんは欠かさず彼らの冒険記を旅行中の両親に送った。言うまでもなく、両親はその写真の数々をとても気に入った。

メッセージの1つには「パパとママへ、お野菜とパーティーをしてセサミストリートをみたよ。心配しないでね。だいすき ティ」と書かれていた。

また別のメッセージには「パパとママへ、今日はジープをみたよ。もう運転免許をとってもいい?ぼくは赤い車が気に入ったよ。だいすき ティ」とあり、ティと赤いジープが写った写真が添えられていた。

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テレビ局の取材に対してステファニーは、たくさんのおもしろミームを作成したポーポーだけれど、彼は「ミーム」が何なのかも知らず、ソーシャルメディアのアカウントも持っていないのだと語った。「父は機械音痴なんです。スマートフォンを持つのも嫌がるし、インターネットのつながらないガラケーをとても気に入っています」

夫婦の家のコンピューターを使いこなせないだろうとわかっていたポーポーは、孫の子守りに出かける前にあらかじめプリントしたメッセージを用意していた。

「父がケンタッキーに来る前からこの計画を考えていたことに驚きました。彼は私たちの家ではメッセージを印刷する方法がわからないだろうと思い、自宅で印刷していたんです。けれど父はいつもこんな調子でおもしろいので、内容については驚きませんでした」

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さほどテクノロジーに精通していない父だと語ったステファニーだが、彼女はまた彼がダラスで警察官として働いていたとき、すばらしい功績を残したことを教えてくれた。

「父はダラス警察のために、ダラスで起きた殺人事件の情報をたどるデータベースを開発したんです」

「後にFBIが父のアイディアを取り入れ、ある国家データベースのモデルにしました」

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おじいちゃんになれたことを心から喜んでいるデイビッドにとって、ステファニーと夫が初めての旅行を満喫し、家で待つ2人が共に楽しい時間を過ごしたことに驚きはなかった。

絆を深めた思い出の数々は、一生涯にわたって心に残ることだろう。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)